2022年7月卒業 30代・男性

高齢者デイサービス/介護職

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健康な自分を、絶望から取り戻すまで
Q まずは現在の心境を
A うーん・・・長かったようで短かったような・・・
  正直な気持ちとして・・・
  まずは、ホッとしています。
  入所当時は、自分は働くのは無理かもと
  思っていたんですけど、
  JOTのプログラムを通して健康な自分を
  取り戻せたなあと実感しています。

Q 内定までの経緯は? 実習は何回行きましたか?
A のべ3回行かせて頂きました。
  1回目はコロナが勃発した時期で
  期間短縮となりました。
  2回目の実習がこのたびご縁を頂いた企業様です。
  3回目の実習は、就職を前提とした確認の意味で
  約1か月間行かせて頂きました。

Q 社会復帰に向けた不安はありましたか
A これまで経験してきた営業や倉庫業務は、
  自分とは全く合っていなかったと思っています。
  なので、この次もまた(自分とは合わない
  仕事や職場を)ミスマッチで選んでしまうのでは?
  という不安が大きかった。
  入所した当時は、自分は働くのは無理、
  という気持ちがありながら、
  反面「半年以内に就職したい」とスタッフに言ってみたりと、
  ものすごく不安定な状態でした。
  ブランクが大きくなれば、どんどん社会復帰が
  遠くなると思っていたので・・・

Q 今回の就職はあなたにとって何点でしたか?
A 採用していただいた企業様につきましては
  文句なしの100点満点です!
  代表取締役の方を始め、上席の方、
  一緒に働かせて頂くスタッフの皆さん、
  利用者の方々まで、皆さん本当に素晴らしくて・・・
  これ以上ないほど恵まれた環境で働けることが
  嬉しいです。
  ただ、自分自身としては、まだやっと
  スタートラインに立てたという気持ちが強い。
  就職はゴールではなくてスタートですし。
  12月に実習に行かせて頂いた時には
  無資格でしたが、その後、介護初任者研修を
  修了し1つ目の資格を取りました。
  この先、実務者研修や国家資格である
  介護福祉士を取得し、しっかりキャリアを
  築いていきたいと思っています。
  そういった意味では「まだまだ50点!」と
  自分自身に言い聞かせています。

Q JOT入所前の生活状況は?心の状態は?
A 通勤距離の問題を解決できれば何とかなると思って、
  自宅からの近い職場に就職したものの
  うまくいかず・・・自分はもう働けない、
  社会不適合者だとさえ思っていました。
  気持ちは落ち込みまくっていて、
  自宅から出られない・・・恥ずかしい話ですが、
  (就労移行支援という)福祉サービス利用についても
  自分では動けず、代わりに両親に区役所へ
  行ってもらうような状態でした。
  一言でいうと・・・「絶望」していたと思います。
2
アサーティブになれる振舞いを知った
Q JOTの想い出の中で一番印象的な出来事は?
A いろいろあるけどなぁ・・・うーん何だろう・・・
  色々あり過ぎて一番は選べない。
  遭難、(卒業生・寝子さんの
  入所日だった)オープンサンドの日、
  強風で中断した花見、ボウリング、
  コロナ在宅訓練中の料理・・・昼休みの雑談
  ・・・など
  やはり祝日などの「特別プログラム」のことを
  思い出しますね。

Q あなたにとってJOTはどんな存在でしたか?
A 当初はワラにもすがる気持ちだったので
  「ワラ」でした(笑)。
  次第に「止まり木」「居場所」となり、
  最後は就職への「ジャンプ台」、今後はきっと
  「母校」のような存在になるのかなと。

Q JOTのプログラムの中であなたにとって一番役に立ったものは?
A ACT(アサーティブ・コミュニケーション・トレーニング)です。
  社会的にはアサーティブに振舞えていても、
  家族などの親しい人に対しては、僕はまったく
  アサーティブではなかったことに気付かされました。
3
不安に負けない積み重ねは、いつか繋がる
Q これからどんな風に働いていきたいですか?
A “豊かな知識と確かな技術”で利用者の方が
  過ごしやすい環境を作っていきたい。
  そのためには働きながら、しっかり勉強して
  いくことが必要と思っています。
  多くの施設の中から“うち”を選んでくださった期待に
  応えたいですし、来て下さる方の笑顔を
  引き出せるように、という使命感も感じています。
  それから・・・僕はまだ尻の青い36歳なので・・・
  80年90年生きて来られた利用者の方
   =人生の大先輩から、もしもお叱りを受けるような
  ことが仕事の中であったとしても、
  叱ってもらえるうちが花だと
  感謝したいと思っています。

Q 今後の人生の夢は?
A 仕事面でいうと資格の取得を目指します。
  介護福祉士、社会福祉士を取得して、
  利用者の方に(自分の得た知識を)還元して
  いきたいです。

  プライベートでは・・・
  6年越しでお付き合いしているパートナーがいます。
  僕の社会復帰を長らく待たせてしまったので、
  半年とか1年とかを目標に一緒になりたいです。
  彼女も医療福祉系の仕事をしているので、
  お互いにそれぞれの仕事を理解して
  支え合っていきたい。

Q 最後に・・・・JOTでこれから就職を目指す
  皆さんにメッセージを!
A 自分もそうだったんですが・・・・
  ご不安も多いと思います。
  自分の望む仕事に就くことなんか無理と
  思っている人もいるかもしれない。
  ブランクの期間が長くなると、時間を無駄にしている
  と感じるかもしれない。
  けれどスタッフとご自分を信じて、不安に負けずに
  積み重ねていけば、いつか必ず繋がります。
  スモールステップでじっくりと足元を固めていくと
  一歩一歩1日1日近づいていくと思います。
  無理だと思っても言葉として口に出すこと、
  伝えてみることが大切です。
  そうすればそれは100%叶うと僕は信じています!
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