2020.01.14
新プログラム・金融リテラシー
先日、新しいプログラムが実施されました。事業所としても新しい試みで、今までになかったプログラムです。プログラム名は「金融リテラシー」。「お金とは?」「お金とどうつきあっていくのか?」ということを学ぶ内容です。
従来のプログラムとは随分とかけ離れた内容に、メンバーたちも一様に期待と戸惑いを隠せない様子でした。そんな中、お越しくださったのは、ジェイフォープランニング株式会社 ファイナンシャルプランナーの松村先生でした。
初日ということもあり、「お金とは何だろう?」という初歩的なところからお話ししていただきました。初歩的、と言いましたが、普段はなかなか考えることのないテーマです。メンバーたちも、慣れない内容にちょっと緊張気味のようでした。
一見、お金の話は、就労移行支援事業所ではあまり縁のない事柄のように思われるかもしれません。しかし、これから先、メンバーたちが就業、ひいては自立を目標とするとき、「お金」というのは切っても切り離すことのできない重要な要件になってゆくと考えられます。
中には、これから初めて自分で稼いだお金を手にすることになるメンバーもいることでしょう。一人暮らしを考えているメンバーもいることでしょう。すでに就業経験もあり、自身で生計を立てていても、お金の管理があまり得意ではないメンバーもいるかもしれません。
このように、「お金との関わり方」というのは、「自立」=「自律」に関わる重要な要素のひとつです。それにもかかわらず、なかなかお金のことを学ぶ機会はありません。子供の頃からお金は大事だと言われ続けてきてはいますが、では、そのお金とどうつきあっていくのか? ということを教えてもらうことなく大人になった人は多いのではないでしょうか。
今回始まった「金融リテラシー」とは、その点を強化するプログラムであると考えております。普段、何気なく使っている「お金」に対して、より自覚的になること。「自立」のためには必要不可欠なものとして、現実的に向き合うこと。今回はその第一歩となるような内容であったと思います。