2018.01.22

「自閉症を生きた少女」(プロローグ)を読んで

のぞみ

今日はJOTサポート神戸1期生メンバー・のぞみさんが書かれた読書感想文をご紹介致します。のぞみさんは「就労に向けて≪表現力≫≪語彙力≫をアップさせたい!」という目標を自ら設定され、主体性プログラムの時間に「本を読んでその感想を文章にする」作業に取り組んでおられます。

心に浮かぶ様々な想いを「言葉で表現する」「人に伝える」ことは、どんな人にとってもなかなかに難しいこと・・・。その難しいことに真正面から果敢に取り組む彼女にはいつも心から敬意を覚えます。

 

「自閉症を生きた少女」(プロローグ)を読んで         

 表紙に描かれたドールに惹かれて目が離せなかった。そのあとタイトルの「自閉症を生きた少女」というタイトルが飛び込んできた。発達障害であり同じ女性ならこれから生きるヒントになるのではないか?またこれまで幼い頃に起きた出来事も発達障害の特性故ではないかと思いこの本を手に取った。後に自伝的小説であると知る。

この本のプロローグは主人公の“ここら”が大人になり病院にて「高機能広汎性発達障害」であると告げられる場面。私の場合は、(発達障害だと)診断を受けてまずは安堵した。どの本にもほとんどの人が発達障害は自分のせいではないと書いてある。だが主人公は正体が掴めなかった障害というものが分かったのだからやり返すと言った。私には無い度胸と強さを感じ驚愕した。私は安堵と後から襲ってきた不安という混乱の中で当時、必死だったのをいまだに鮮明に覚えている。私は発達障害という障がい者になってしまったのかと絶望した。診断された後の記憶は曖昧だ。今までの人生は何だったのか。自分は何者なのか。自問自答ばかり行っていた。私は私なのに。冷静になって当時を振り返れる自分に成長したなと今は思える。昔は、自分は生きていても意味のない価値の無い人間だと思っていた。物事は同じなのにとらえ方が変わりとても生きやすくなった。これもJOTサポート神戸のスタッフさんとメンバーの皆さんのお陰で感謝という言葉では足りない。なんと表現すればいいのだろう。

どう表現していいか分からないが、どう行動するのか決めるのは自分自身だ。

自分なりの誠心誠意で恩返ししていこうと思う。

では、自分なりの誠心誠意とは何なのかを考えてみた。

JOTサポート神戸で訓練を精一杯に取り組むことはもちろん、しかし頑張りすぎてしまう性格なので時には肩の力を抜きながら自分のペースで歩んでいくこと

そして、一番の恩返しは『就職』ではないかと自分では思っている。

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スタッフからのぞみさんへ一言☆

「恩返し」なんてとんでもない!どんなことにも全力投球で臨むのぞみさんの姿勢から我々こそ日々多くのことを学ばせていただいております!このご縁を大切にして、のぞみさんの「就職」「働き続けていく」を我々もしっかりサポートさせてもらいます!これからも共に頑張りましょう!

神戸市で新しい就労移行支援事業所を創っていく―――JOTサポート神戸です☆

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