こんにちは。メンバーのらくでございます。
利用者の生活リズムを崩さないように…という配慮からでしょうか、JOTサポート神戸は祝日も開所していて、午前中だけではありますが、普段の日と同じようにプログラムが設定されています。お昼で終わるという気楽さもあって、祝日の通所にはどこかしらのんびりとした空気があります。
7月15日、海の日。この日もそんな、午前中のみという日で、それもいつもとは違う外出プログラムでした。遅れてやってきた梅雨の影響が心配される中、当日は見事に真夏の晴天。メンバーたちのはしゃぎぶりは予想以上で、道中はまるで小学校の遠足のようなにぎやかさでした。
今回訪れたのは、兵庫県立美術館。展示内容は『印象派からその先へ』でした。
館内を集団で固まって行動するのも不自由なので、入館するなりその場で解散。あまり絵画に興味のない人は、ひととおり観てすぐに引き上げても良し。じっくり鑑賞したい人は、それも良し。めいめい好きな過ごし方をしてもいいということになりました。
と、このように書いてしまうと、「プログラムと言いながら、単に美術館に行っただけになるのでは?」と思われてしまいそうですが、そこはしっかりとスタッフの方たちの工夫がされていました。
事前にスタッフの方による、「印象派とは?」という簡単なレクチャーがありました。
現代でこそ評価が高く、特に日本では人気のある印象派ですが、その当時は芸術アカデミーから酷評されていたこと。見たものをそのまま忠実に再現するのではなく、描き手自身が見た印象・感覚を大切にした構図や色づかいがされているということ。そういった基本的な説明を受けたのですが、ここで、「ふーん」と受け身で終わらないのがまたJOTの良いところです。
『時代背景も知った上で鑑賞すると、もっと面白い』、と留学経験のあるメンバーが、より掘り下げた内容の補足レクチャーを申し出てくれました。
朝礼の時間を利用して、印象派が興った時代のヨーロッパ情勢や、印象派からその後どのように絵画のトレンドが移っていったのか、などをとてもわかりやすく解説していただきました。
さらに、『ただ漫然と絵を見るだけでは面白くない』、と簡単なアンケートも用意されました。
このように、スタッフの方たちだけでなく、メンバーのアイディアも加わって、今回の外出プログラムはとても充実した内容だったように思います。もともと絵画に興味のあった人も、あまりそうでない人も、意識をもって絵画を鑑賞するいい機会になったのではないか、と思います。
ちなみに、先程かるく触れたアンケートですが、設問は4つありました。
① この絵好き! という作品はありましたか?
② 何これ、変な絵! という作品はありましたか?
③ 何かを思い出す、誰かを思い出す…そんな作品はありましたか?
④ 部屋に飾りたいな、と思う作品はありましたか
メンバーたちのキャラクターが感じられるような回答が多く寄せられました。次回は、その回答結果について書きたいと思います。
※続きの記事※
外出プログラム ~ 兵庫県立美術館へ行ってきました 2
神戸市で新しい就労移行支援事業所を創っていく―――JOTサポート神戸です☆
info@jot-support.com