2018.02.22

~話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。を読んで~

JOE

~話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。を読んで~

はじめまして。二期生のJOE(じょー)です。

私がこの本に興味を持ったきっかけは、とある新聞記事でした。普段ならさらりと読み飛ばしてしまう書籍紹介の欄のある一文に目を奪われました。

その一文とは、『「気を遣い過ぎる」「常にどう思われているかばかりに捉われる」。そう悩む私にとって刺さる言葉満載でした。(28歳・女性)』です。この一文を見たとき、私は同い年の人が同じように悩んで心に刺さった言葉とは何なのだろうと、この本の購入を決めました。書店のビジネス書コーナーでこの本を見つけあらすじを見たとき、営業をしている人のサクセスストーリーか…と思いました。しかし、冒頭の数文で惹きつけられてしまいました。『「今まで散々話してきました。だけど…。」「無視されて、否定されて…、傷つけて、傷つけられて…。だから、もう話すのが怖いんです…。」…優しいんですね。」「…え?」「怖くなるほど、人を大事に思ってるんですね。」「…でも…。」「もう大丈夫です。これから、きっと話すのが楽しくなりますよ。そして、人生はもっと幸せになりますよ。」「…今まで、ダメだったのに?」「今まで、知らなかったからですよ。だから、今から知ればいいんです。大事に思うだけじゃなくて、大事にできる方法を…。」』この数文は私を購入に向かわせるには十分すぎる言葉でした。

読み進めていくうちに、過去の私の訪問販売での体験と重なる部分が随所に現れ、こういう考えを持っていたら結果は変わったかもしれないな、と感じました。その言葉というのは、「がんばってもがんばっても、結果が出ない。でも、それは、自分の能力がないってことじゃないって。才能がないってことじゃないって。ダメな行動をしてきただけなんだって。仕事が好きになれない行動。結果が出ない行動を。そのせいで、自分はダメな人間、そう思い込んでしまっていただけだって。」。

この言葉を読んで、ただがむしゃらに反復練習をしていた自分が情けなくなりました。なぜなら、私の障がい特性 (=高次脳機能障害)として、“覚えにくくかつ忘れやすい”という点があったからです。なので、忘れてしまう可能性の高い反復練習をするのではなく、私に合った独自の方法を模索するべきだったのではないかと今更ではありますが、気が付きました。

先の言葉をはじめとして、この本には私の心をつかむ表現がたくさんあり一つ一つ上げていくとキリがありません。私の本来の性格でもある面倒見が良い部分と障害で持ってしまった特性が合わさって相手を傷つけてしまう発言をしないかと不安になって話せなくなっていた時期もありましたが、これからは積極的にコミュニケーションをとっていき、この本で得たことを生かしていきたいと思います。

最後に一言、もっと早くにこの本に出会いたかった。

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