訓練生(ブログ部長)のコマです!
就職活動をしていた関係でブログの更新が滞ってしまい、申し訳ございません。
私事ではございますが、このたび無事就職が決まり、卒業する運びとなりました。伴走してくださったスタッフの方々、ならびに応援してくださったメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
今回は、私のJOTでの日々についてお伝えしたいと思います。
私は、幼少期より研究職、具体的には博物館学芸員として働くことを目指していました。しかし、家庭の事情で難しくなってしまい、ずっと「いい子」で生きてきた私の唯一といっても過言ではなかった宝物を失ってしまいました。その後、学芸員とは別のかたちで博物館へ就職するも、社交不安障害(二次障害)の症状が顕著となって退職。アルバイトを経てJOTに入所し、今に至ります。
JOTで過ごしていくうえで最終目標は就職することですが、私には「自分との仲直り」という裏テーマがありました。自分とは、学芸員を目指していた頃の私です。
JOTに入所当時の私は、「今までやってきたことは全て無駄だったんだ」と自己憐憫ばかりしていました。再就職するんだと覚悟をもって入所したものの、まだ確固たる自信が足りない状態でした。今でこそ安定して毎日を過ごすことができていますが、JOTでの出来事に過去のトラウマが投影され、不安定になってしまっていた時期もありました。
そんな折、訓練のなかで清水さんから「社交不安障害だけではなく、基盤に発達障害があるかもしれませんね。」と指摘を受け、自分でも思い当たることが多々あり、検査を受けたところ、自閉スペクトラム症(一次障害)と診断を受けました。
この診断をきっかけに、自分との仲直りが深まっていきました。
私はASDの特性のなかでも「シングルフォーカス」いわゆる「木を見て森を見ず」な傾向が強いのですが、だからこそあんなに学芸員として働くことに一生懸命になれていたこと、論理的な自分(ASDの特性とは少し異なるかもしれません)があまり好きではなかったのですが、JOTではこの部分をとても評価していただけ、今では自分の大好きな要素のひとつになりました。
そうして就職活動を迎えたとき、私のなかでうれしい変化がいくつもありました。自己紹介も兼ねて過去の経歴を話す必要があり苦手だった面接も、「どこからでもかかってこい」といわんばかりな状態で、緊張せずに挑むことができました。採用前提の実習でも、今の私で大丈夫だと普段どおりの私で取り組むことができ、内定と共にうれしいお言葉をいただくこともできました。
私は、JOTに入所した当初、「自分らしく生きていくための準備を整える」という目標を掲げました。今、私は胸を張って自分らしく生きていく自信があると言えます。「人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い。」という言葉がありますが、1人でも多くの方がJOTでやり残したことはないと卒業の日を迎えられることを願っています。
長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。
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コマさん、就職&ご卒業おめでとうございます。
「自分との仲直り」いい表現ですね。
私も自分の学生時代の夢と現実とのギャップ(障害特性など)で苦しんだ時期がありましたので、その困難を乗り越える事を仲直りで表現することが出来るコマさんは就職されても活躍されるんだろうな、と思いました。
JOTの卒業生の先輩として、コマさんにひと言送りたいと思います。
コマさん、改めてご卒業おめでとうございます。
就職先で業務内容の多さ、実習の時との温度差に挫けることもあるかも知れません。そういった時は、1人で何とかしようとせず、いつでも周りの方を頼ってください。コマさんにはJOTのスタッフの方々という心強い味方がいます。
追伸:JOTのスタッフの方々、いつもお疲れ様です。卒業生として何かお力添えが出来ることがありましたら、いつでもお声掛け下さい。