2018.09.14

SST ~勇気を振り絞ってロールプレイ~

MOGU

JOT訓練生1期生のMOGUです。

今日はJOTで行っているプログラムの一つを紹介します。
JOT事業所では月1回SSTを行っていますexternal_red

SSTを知らない人の為に説明すると、SSTとはsocial skills trainingの略であり、要はコミュニケーションの練習を行う訓練の事を言います。
私みたいな空気読めない系発達さんにはうってつけの訓練だったりします(中には空気読みすぎて体壊す系発達さんもいます)。職場や家族に言われたことありません?「どうしてこんなことも分からないの!?」とガチギレされたこと。
一般の人だったら空気で学んだり、人の真似して学んでいることをSSTではより詳しく文字にして説明してくれるし、ロールプレイングしてやらせてくれる。どうしてこんな行動を周りがしているか、こんな場面ではこのようにすればいいという事が分かるのでお気に入りの訓練の一つになっています
ざっくり説明するとウチではこんな風にやってます↓MOGU_SST1

ロールプレイイングをした後は実際にやってみた人の感想や見学者からの意見を募ります。
ただし、注意・警告・叱責などは禁止。あくまでも見学者はプレイヤーのいいところだけを見つけて、褒めるだけ。なので比較的ゆるくて楽しい雰囲気で学べるのもSSTの魅力です。
しかし、それでも気分が悪くなる人もいる。コミュニケーションの模擬練習は時に人によっては嫌な思い出も引き起こすためです。そういう方は無理せず、休んでくださいね
私自身は見学だけとか途中退室とか無縁だと思っていましたが、つい先日そうなりました、うん。

テーマは職場での報告の練習。最初は大丈夫だったのですが、トラウマスイッチオン。
発達障害特有の固有体験へのすり替え、フラッシュバックが起こり、昔の職場での数々の失敗の場面が次々と脳内に鮮明によみがえりましてね・・・、うん。
今思うと本当に恥ずかしいんですけど、身体がロボットみたいになるし、涙が出そうになるわで、暫くの間見学決め込むしかなくなったんですよね。遠くで見学、悲しかった。
正直やるのは無理かな、と諦めかけました。しかし、休み時間スタッフの方やメンバーが励ましてくれました
勿論彼らは挑戦しろだなんて一言も言っていません。今回の事で落ち込んでいる私に対して、前よりできるようになったことを挙げてくれ、励ましてくれたのです。スタッフの方の一人が言ってくれました。「失敗はあくまでも過去に過ぎない、未来は絶対にうまくいく。もう昔のMOGUさんじゃないんだよ。」と。
私はそれから、何とか今日のSSTに取り組みたいと思って、頭を絞りました。ロールプレイイングを頑張って聞いて、他の人がやっているのを必死に見て(フラッシュバックを取り去りながら)、何を言いたいかメモに何度も何度も書いては消しを繰り返して・・・。

結論から言うと、勇気を振り絞って最後にロールプレイイングに参加しました・・・、そして上手くいきました
とても嬉しかったです。メンバーやスタッフの人達は自分の事のように喜んでくれました。涙を流して喜んでくれたのもとても嬉しくて。諦めずに頑張ってよかったと思いました

SSTを行っている事業所は他にもあるかもしれないけれど、失敗しても温かく励ましてくれ、成功したら一緒に喜んでくれる・・・そんな優しくて温かいメンバーやスタッフがいるのはここJOT事業所ぐらいかもしれませんね。皆さん、この場を借りてありがとう。そして清水さん、貰った手紙とても嬉しかったので、暫く神棚に飾っておきます。

神戸市で新しい就労移行支援事業所を創っていく―――JOTサポート神戸です☆

info@jot-support.com

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA