※「問題解決型プログラムを振り返って①」からの続きの投稿です。
三つめは、勇気を出すことの大切さに気付かされたことです。
私は、この「問題解決型プログラム」のような実践的な訓練に取り組んでみたいという気持ちを去年の秋の終わりごろから持っていました。
はじめは、この訓練に取り組みたいという提案が事業所に通るのかという気持ちと、自分は今まで、外部の人を巻き込んで、一から何かを形にするようなことには取り組んだことが無いうえに、今までの失敗経験の記憶もあり、自分に出来るのだろうか、自分にはふさわしくない、おこがましいという気持ちすら抱えていました。
ですが、「自信をつけて、それから行動するのではなく、自信がなくても行動しよう。」と思いました。不安や恐れがあっても勇気を出し、最初の一歩を踏み出したことが、プログラムの始まりにつながったのではないかと思います。
そして、その後企画を進めていく中でも、自分にとって初めてのことばかりに直面しました。そのひとつひとつに感じる不安や恐れに立ち向かえたのも、最初の一歩を踏み出した時と同じように、勇気を出して、行動を起こしていったからではないかと思いました。
四つめは、思うようにいかないこともあるかもしれないが、何かしらできることがあると信じる大切さに気付かされたことです。
少しわかりにくい表現かもしれませんが、ここでいう「信じる」というのは、自分に対する「自信」とは少し違うということです。
イベント(企画)の内容がある程度形になり、イベントの宣伝用のチラシを作りました。それを発達障害者支援センターに置いていただき、そこを利用される方にイベントの案内をお願いするための営業活動を始めました。複数の支援センターをまわり、どこも快く話を聞いてくださったのですが、はじめはなかなか参加者の申し込みがありませんでした。
ですので、他に発達障害を持つ人が関わりを持っているところは無いかと考え、そこに対して、イベントの宣伝や告知を行いました。正直な所、どれだけ効果があるのわからないが、何かしらできることはあると思い、兵庫県にある大学のカウンセリングルームや特例子会社にチラシをDMとして送ることや、JOTサポート神戸のホームページにイベントの情報を掲載する、知人にイベント情報の拡散をお願いする、新聞にイベントのことを取り上げてもらうこともしました。その甲斐もあって、イベントへ参加申込が集まりだしてくれました。
そうした中で、感じたことは、今の状況でも、何かしら行動できることがある、そして、行動すれば、その結果が自分の思うようなものではないかもしれないが(実際、大学のカウンセリング経由の申込はありませんでした)、そこから何かが変わる、何かが得られる、何かがみえる、次の行動のヒントになるということです。つまり、行動によって何かがあるということを信じていれば、あきらめずに、次の行動(手立て)を考える、行動を積み重ねることにつながるのではないかと思いました。(続く)
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