メンバー1期生のかなです。
ついに私も、JOTを卒業する時が来ました。
先月、企業の面接を受け、4日間の実習を経て内定をいただくことができました。
事業所で過ごした日々を振り返ると、改めて“JOTのメンバーさんはコミュニケーション能力が高いなあ”と 強く感じます。JOTでは、ACTやSSTというコミュニケーション・トレーニングやグループワーク等々があり、楽しみながら対人スキルを学ぶことができます。そして何よりも、JOT独特の温かい雰囲気がそうさせるのか、訓練以外の時間はいろんなところで雑談の輪が広がり、自然と毎日がコミュニケーションの訓練になっているのです。私もそんな中で、スキルを磨くことができました。
そう言いながら、実は私が一番好きだった訓練は主体性プログラムでした。各々が自分のために自分で考えた訓練を行う時間。一人黙々と作業に向き合う中、ふと意識を外に向けると、皆さんの気配を感じます。それがとても心地よくて、心がほっこり。そしてまた、作業に集中するのです。
自閉症スペクトラムで“一人が大好き!”な私は、コミュニケーションを必要とするプログラムはとてもエネルギーを要し、精神的に消耗してしまいます。でも不思議なもので、JOTではそれがとても楽しくもあり、できる限り参加したいと思っていました。“楽しい”vs.“苦しい”という相反する感情が同時に存在するため、そのギャップに最初はボロボロになっていましたが、徐々にバランスをとれるようになってきました。コミュニケーションを楽しみつつも、心のSOSサインを無視せず一人の時間を大切にするようにしたのです。
心を休ませるために交流を避けているとき、皆さんがそれを受け止め配慮してくださったことに、深く感謝いたします。
私がJOTで得たもの――
それは、“一人が大好き!”だけど、“みんなといると幸せ”という想いです。二つの想いを大切にする術を学べたことで、私は外の世界へ踏み出すことができました。
今、生きている、この瞬間――
JOTと巡り合えたことがまるで奇跡のよう。
スタッフの皆さま、メンバーの皆さま、本当にありがとうございました。
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