2022.12.01

あとでわかったこと

しほしほ

 

皆様ご無沙汰しております。しほしほです。誠に勝手ながらですが、私がJOTさんに通所するなかで知った基盤にある発達障害の傾向、いわゆるグレーゾーンについてお話ししたいと思います。


まず初めに、何故そのような話をしようと思ったかについてです。私は、今までうつ病で苦しんできたため就職活動で上手くいかず、大変な思いをしてきたのだなと思っていました。しかし、通所し始めてからおよそ1年半の頃、スタッフの清水さんや主治医の先生から「ASD(自閉症スペクトラム)という発達障害の傾向が基盤にある」というお話をいただききました。

最初は一体どういうことなのかイマイチ理解ができませんでしたが、相手の思っていることと私の思っていることの間に齟齬が生まれ、意思疎通のとれないことがしばしばあったため、「そういえば確かにそんな気がする…」とお話を聴いているうちに認識するようになりました。そして、私は今までうつ病だけで苦しんできたのではなく、ASDという発達障害が気づかないうちにストレスの要因、つまりうつ病の引き金にもなっていたのだとあとになってなぜ自分が苦しんでいるのかがわかったからです。

それからの日々は、私的に世界が少し違ったモノとして感じるようになりました。ショッピングセンターでの店員さん、通所しているメンバーさんやスタッフさんの方々、そして親とのコミュニケーションにおいて、「果たして私はちゃんと意思疎通が取れているのか?」「言葉選びは大丈夫なのだろうか?」という疑問が常に頭のなかをグルグルと回り、慎重に慎重を重ねた言葉遣いをするよう心がけました。それによって、大きなストレスとまではいかないものの、同じ言語で話しているのに違う言語で話しているみたいだと、少し世界が違ったモノとして感じるようになりました。


現在の私は、対策として相手に確認をしたり、心の中で正しいコミュニケーションなのかを考えてみたりすることで、以前と比べて大分改善できていると思います。ですが、それでもたまに齟齬が生まれてしまうことがあります。改善することはできても治すことはできないところが、発達障害の辛いところでもあると私は思います。ですが、私はこのようなことが起こったとしても、それはその人の個性であって、卑屈に思うことではないのだと考えるようにしています。また、これは決して強がりでもありません。私は私という❝軸❞をしっかりとこのJOTに通所している間に形成してきました。嬉しいことも辛いこともたくさんありましたが、それは私という個性があったからこそ、そのような体験が出来たのだと思います。そうでなければ、恐らく私は無難な人生を送り続けていたでしょう。

今後も、私はこの発達障害で苦労することが多々あるかと思います。ですが、前述したとおり、決して悲しいことだとは考えていません。私という個性のなかにあるものですから、この個性は捨てようと思っても捨てられないですからね。一生のお付き合いです(笑)。
ですので、この個性を大事にしつつ、今後の人生も大事にしていこうと思います。このことを教えて下さったJOTのスタッフさんや主治医の先生には感謝しています。また、様々な面で支えて下さり本当にありがとうございます。

 

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