2022.12.09

自身と自信の無かった私と有る私

しほしほ

 

皆様、ご無沙汰しております。しほしほです。前回の『あとでわかったこと』とは別に、今回は、私がどうやって「自身」「自信」を構築していったかというお話をしていきたいと思います。


まず初めに、なぜこのような話をしようかと思ったかについてです。JOTには、自己肯定感=自分で自分のことを評価できる感情の低い方が沢山いらっしゃいます(入所当初の私も合め)。それは、過去の傷つき体験や失敗体験など、様々な苦難・挫折を経験してこられたからだと思います。勿論、この自己肯定感の低さが駄目でということは何ひとつありません。寧ろ、個性のひとつだと考えております。ただ、今後、社会人として生きていくためには、自分のことを認めて褒めることができないと、恐らく前を向いて歩みを進めることは難しいだろうと考えます。

では、私がどうやって自身と自信を構築していき、自己肯定感を高めていったのか。結論から申し上げますと、「とりあえずできることを探していこう」です。では、「とりあえずできること」とは何なのか。最初は、自分にとってとても簡単なことから始めました。誰かが落とし物をしたら直ぐに捨って届ける、お年寄りがバスの乗り降りで困っていたら手助けをするなど、自分にとって簡単なことから始めました。また、社会員職活動として献血をして社会の役に立っているのだという認識をもつようにもしていました。これらはほんの些細なことかもしれません。でも、誰かの役に立っているのだという認識をもつことで、自身が存在しているから、誰かが喜んでくれた。手を差し伸べたら、誰かが喜んでくれた。だから、自分は自信をもってよいのだと、「自身」「自信」をもつことが徐々にできるようになっていったように思います。

特に大きな分岐点となったのは、企業実習であったと考えています。そこでは、私の得意なPCスキルを活かしてExcelの表や関数を駆使することで業務を効率化し、実習先の担当者様からとても高い評価をいただきました。また、できないと勝手に自分のなかで考えていた業務も、指示をしっかりと聴いて理解することで、意外とあっさりとできました。それらのことが相まって、私の存在=「自身」の構築できる幅が広がった=「自信」の構築につながったのではないかと考えています。


自身と自信の構築について、もしかしたら「恐れ」を「戸惑い」と感じる方もいるかもしれません。私も実際にそうでした。一朝一夕でできることではありませんが、それでも、少しずつ確実に歩みを進めていけば、それが一番の近道となるのではないでしょうか。寧ろ、紆余曲折を経て少しずつ年数をかけて自分を形成していくのが正しい道ではないかと思います。

それらが楽しいと感じる人もいれば、辛いと感じる人もいるかもしれません。ですが、この行動は決して自分を裏切ることではないと私は思います。「自身」「自信」を形成するのは本当に大変ですが、いつか自分というアイデンティティーをもてる日を信じて、その日までご自身を大切にしていただければ嬉しいです。

 

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