2021.12.14

【特別企画】卒業生お父上様寄稿ブログ(中編)

寝子

こちらのブログは、今年10月にJOTサポート神戸を卒業された寝子さんのお父様が
寄稿してくださった記事です。

前編はこちら

 

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しかし、問題は通所です。三重から通うことはできません。と言って、私はマンション住まいですので猫三匹とは暮らせません。まずは家探しです。不動産業の友人に無茶な条件で探してもらった賃貸物件を回りましたが、街中で格安、かつペットも可となると正直ろくな物件はありません。友人からは「賃貸はないな、思い切って神戸郊外の格安古家を買うしかないで」と。出せるお金は通常の価格とは一桁違うのもあって、それ以上友人に迷惑もかけられず自分で北・西区や三木市の不動産屋めぐりです。当然ながら、どの店でも私の希望価格ではありえないとつれない返事。ところが、何件目かで担当者が「そういや、とても売れんというのがありましたわ」と奥から1通の案内を引っ張り出してきました。山中の一軒家、築40年超の平屋建てですが、猫は余裕で飼える間取りで、価格も出せる範囲の物件です。それを更に半額に値切った時には業者の顔は一変、一触即発の雰囲気になりあわてて譲歩、1カ月後の契約に至りました。

 

その間、息子は心療内科に通院し「発達障害」の診断を受け、障がい者福祉手帳の交付申請を行い、退去手続きも進めておりました。8月末日に三重からお互いの車に家財を積み込みゆっくり走って到着、翌朝に猫が1匹脱走、夜に帰宅というアクシデントもありましたが、これで入所の準備も完了、9月中旬から晴れて通所となりました。

 

入所後は、順風満帆というわけではありませんでした。何よりもコロナ禍が直撃し、在宅訓練せざるを得なくなったり、企業からの実習募集が激減したりという環境の悪化もありましたし、本人にも問題行動が何度も起こりました。過眠症状で遅刻・欠席してしまったこと、就職への意欲が他の通所者に比べ低いと指摘されたことなどです。清水さんからは「JOTの目的から外れてしまうような行動、意識であればこれ以上の通所は難しいです」と都度はっきり伝えられました。本人もそう指摘され涙を流したこともあったようです。JOTにとっては問題の多い通所者だったと思います。今更ですが、この場を借りてお詫び申し上げます。

 

問題もありましたが、それ以上に本人は成功体験を多く積めたようです。プレゼンの出来は毎回激賞されたようで、かなり自信がついたように思えますし、彼の穏やかな性格はスタッフや通所者からも歓迎されているように思えました。「褒めるべきところは褒める」という基本方針が徹底されているからこそ、きついことも言えるのだと思います。それだけ親身になっていただけるJOTは、やはり通所してよかったと思える事業所です。

 

そして何よりも、就職できたという結果もそうですが、転退職を繰り返してきた息子に、またそんなことはないかなと不安を言うと大丈夫、JOTの2年間で僕も勉強し訓練してもらったので、もうそんなことはない」という心強いコメントが返ってきたことが全てを物語っています。

 

後編へ続く(12月15日(水)17:00公開予定です)

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