スタッフの岩元昭人です。

 

今回は１２月から開始した新プログラムの「MCT」について紹介をしたいと思います。

 

MCT導入の経緯として

これまで支援者としてメンバーの皆様に関わる中で、強い不安を感じられている方やうつ症状を訴える方が多くいらっしゃることを感じておりました。

中でも、起きた出来事（客観的に見れば些細な出来事）に対して、大きなダメージを心に受けて、折れてしまいそうになる方・不適応な行動を取ってしまう方と多く関わってきました。

 

そういった時には、CBT（認知行動療法）などの個人面談を支援者として行ってきましたが、ストレスには自分の物事の捉え方（認知）が深く関わっていることもあると、メンバー全体に向けて伝えたいと考えていました。

特に基盤に発達障がいをお持ちの場合、定型発達の方よりも自身の考えに囚われやすく、他の視点に気付きにくいという特性もあります（全ての方が該当する訳ではございません）。

私達の事業所におられるメンバーの多くは発達障がいをお持ちである為、認知の偏りについてプログラムを行う必要性を強く感じておりました。

 

そんな時に出会ったのが「MCT」です。

「MCT」とはMetacognitive Trainingの略で日本語で「メタ認知トレーニング」と言います。

この「メタ認知」とは「自分の思考を客観的にみること」を意味し、そのトレーニングを行うのが、MCTです。

 

MCTの目的としては

こころの問題につながる認知（思考）の偏りについて、考えること

様々な問題についての自分の認知が、日常生活にどのように影響しているかを考え、認知の偏りを緩めることです。

 

次にMCTの特徴としては、

講義形式で進め、スライドを表示し、クイズを織り交ぜて、楽しみながら参加出来ます。

また皆で話し合うことにより、合理的な認知に自ら気付くことが出来るというのが大きな利点です。

 

このプログラムを通して、様々な「認知の偏り」に関する知識を理解し、自身のパターンに気付き、対処法を見つけることで、より生きやすくなることを目指します。

それは最終的には、今後の自身の社会人生活を助ける「杖」になるのではと考えています。

 

この記事を読んで、ご興味のある方は是非一度体験にお越し頂ければと存じます。

 

 

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